本を書きました。
というタイトルの本です(中公新書2589)。
新種の発見という作業を中心に、
動物分類学を一般にもわかりやすく紹介することを試みました。
【書誌データ】
初版刊行日2020/4/21
判型新書判
ページ数264ページ
定価本体860円(税別)
ISBNコードISBN978-4-12-102589-0
正誤表はこちらです。
動物分類学という言葉に興味を持たれましたら、
是非ご覧になってみてください。
トッカ,小紋着尺,別誂え,未仕立品,お茶席,www.computeeze.com,ファッション , 履物,11145円,反物,正絹小紋,紫,/coustumier5558943.html,送料無料,街着,御稽古,着付け トッカ,小紋着尺,別誂え,未仕立品,お茶席,www.computeeze.com,ファッション , 履物,11145円,反物,正絹小紋,紫,/coustumier5558943.html,送料無料,街着,御稽古,着付け 11145円 正絹小紋 反物 紫 御稽古 着付け お茶席 街着 小紋着尺 別誂え 未仕立品 トッカ 送料無料 ファッション 履物 正絹小紋 反物 紫 御稽古 着付け お茶席 買取り実績 小紋着尺 トッカ 未仕立品 別誂え 送料無料 街着 正絹小紋 反物 紫 御稽古 着付け お茶席 買取り実績 小紋着尺 トッカ 未仕立品 別誂え 送料無料 街着 11145円 正絹小紋 反物 紫 御稽古 着付け お茶席 街着 小紋着尺 別誂え 未仕立品 トッカ 送料無料 ファッション 履物
商品名 | 【正絹小紋 反物】 御稽古 着付け お茶席 街着 |
---|---|
色 | 紫 |
サイズ | 袖幅:38 cm |
素材 | 正絹 |
発送に関して | |
商品写真に関してのご注意 | |
できるだけ商品と同じ色目を出すよう努力しておりますが、表示画面等の違いから現物と色の違いが生じる場合がございます。ご了承くださいませ。 |
本を書きました。
というタイトルの本です(中公新書2589)。
新種の発見という作業を中心に、
動物分類学を一般にもわかりやすく紹介することを試みました。
【書誌データ】
初版刊行日2020/4/21
判型新書判
ページ数264ページ
定価本体860円(税別)
ISBNコードISBN978-4-12-102589-0
正誤表はこちらです。
動物分類学という言葉に興味を持たれましたら、
是非ご覧になってみてください。
2020年4月21日に中公新書より発売された、
「新種の発見ー見つけ、名づけ、系統づける動物分類学ー」
の正誤表です。なお、以下の表の点は、電子版(2020/7/10配信)では修正されています。
訂正箇所 | 誤 |
正 |
24ページコラム、6行 | 「命名されることになっている。」 | 「命名されることが多い。」 |
37ページ、 図2-2 | 「珍無腸動物門」に●が加わってない | 「珍無腸動物門」に●を加える |
37ページ、図2-2 | 「直泳動物門」「鰓曳動物門」「胴甲動物門」「動吻動物門」に●が付してある | 「直泳動物門」「鰓曳動物門」「胴甲動物門」「動吻動物門」の●をとる |
37ページ、図2-2 | 「線形動物(Nematoda)」 | 「糸形動物(Nematoida)」 |
37ページ、図2-2 | 「担顎動物*」 | 「担顎動物」 |
47ページ、3行 | 「…こう呼ばれている。」 | 「…こう呼ばれている。ただし、冠輪動物はらせん卵割動物から担顎動物を除いたものとする系統学的な結果も知られており(Marlétaz et al., 2019)、この呼称の関係性には注意が必要である。」 |
48ページ、7行 | 「線形動物」 | 「糸形動物」 |
50ページ、9行 | 「純海産は十三門,残りの十九門」 | 「純海産は十六門,残りの十六門」 |
84ページ、2-3行 | 「…日本においては海は漁師のものである。」 | 「…海は誰のものでもない。だが漁師は海で漁業を営む権利を持っている。」 |
96ページ、図3-5 | 「…の口側(上)と反口側(下)。」 | 「…の反口側(上)と口側(下)。」 |
134ページ、10行 | 「…命名したことに…」 | 「…公表したことに…」 |
134ページ、11行 | 「…はその命名後に…」 | 「…はその公表後に…」 |
156ページ、11行 | 「(図4-2)」 | 「(図4-2;現在はウェブ上でPDF版を無料でダウンロード可能である)」 |
161ページ、7行 | 「…和名にも命名のルールはない。」 | 「…和名にも命名のルールはない。ただし、「一語名で大文字始まりとすること」などの公表の要件に関する一部の条は、科階級群よりも高い階級の分類群の学名を規制している。」 |
176ページ、10行 | 「シロイズナズナ」 | 「シロイヌナズナ」 |
181ページ、4行 | 「まずは背景として、近年のDNA解析の結果について説明する必要がある。」 | 「まずは背景として、近年のサザエの分類について説明する必要がある」 |
181ページ、7行 | 「…のDNA解析を行った結果、」 | 「…の殻と蓋の形態を観察した結果、」 |
182ページ、3行 | 「アメリカの」 | 「イギリスの」 |
183ページ、7行 | 「リーブ」 | 「リーヴ」 |
183ページ、12行 | 「しかしこれは命名規約の公表の要件を満たさない雑誌や、切手の描写に対して付けられた名前だったため、」 | 「しかしこれは「原記載」に相当する記事が手書きのコピーであり、命名規約の公表の要件を満たさずに付けられた名前だったため、」 |
200ページ、16行 | 「Squamphis」 | 「Squamophis」 |
223ページ、12行 | 「瀬能博」 | 「瀬能宏」 |
225ページ、図5-2 | 「…の比較系統樹(下).系統樹上の…」 | 「…の比較樹形図(下)。樹形図上の…」 |
230ペ―ジ、1行目※ | 「…真に近い「分類体系」を…」 | 「…自然に近い「分類体系」を…」
もしくは 「…真に近い「系統樹」を…」 |
237ページ、3行目 | 「藤田敏彦氏…」 | 「広瀬雅人氏(北里大学講師)には、本書帯に用いた写真を提供していただいた。藤田敏彦氏…」 |
245ページ | 文献101として追加 | 「角井敬知(二〇一八)「動物界の分類群・系統――いまだに解けない古い関係」.(公益社団法人)日本動物学会(編)『動物学の百科事典』丸善出版.p. 54-57.」 |
248ページ、文献64 | 「Nishikawa T. (2001) Case 32. Thakassema Taeonioides Ikeda, 1904 (currently Ikeda Taeonioides; Echiura): proposed conservation of the specific name. Bulletin of Zoological Nomenclature, 58 (4), 277—279.」 | 「Nishikawa T. (2001) Case 3212. Thakassema taeonioides Ikeda, 1904 (currently Ikeda taeonioides; Echiura): proposed conservation of the specific name. Bulletin of Zoological Nomenclature, 58 (4), 277—279.」 |
※10ページ、「学名は仮説」について:ある分類群に対して、学名を付けるという命名法的行為、そしてそれによって生まれるタイプ標本とそれに紐づけられた適格名の関係は不変である。この適格名で表される分類群の範囲を「名義タクソン」という。対して、この「名義タクソン」とそれを含む個体の境界の設定については、動物学者の任意(つまり仮説)である。これによってあらわされる分類群を「分類学的タクソン」という。
従って、「新種の発表も「この種にはこの名前を付けたほうがよいと思う」という、研究者の仮説、提案である」という一文は命名法的行為自体が仮説であるという誤解を招くものであったが、あくまでもここでは上記した「分類学的タクソン」の境界、すなわち平たく言えば「分類体系の設定=仮説」であるという趣旨であったことをここに申し添える。
※37ページ、図2-2、冠輪動物は、らせん卵割動物から担顎動物を除いたものとする(つまり冠輪動物≠らせん卵割動物)結果も示されている(Marlétaz et al., 2019)。「動物学の百科事典(公益社団法人日本動物学会 編)」では、腹毛動物と扁形動物を併せた分類群を「吸啜(きゅうてつ)動物」と呼称していることも申し添えておく(角井、2018)。
※230ページ、1行目、「分類体系」はあくまでも人が生物を認識するための人工的な枠組みだとすると、「真に近い分類体系」という言葉は意味をなさない。「自然に近い分類体系」もしくは「真に近い系統樹」がより適切な表現であろう。三中先生、網谷先生、ご指摘ありがとうございました。
他にも間違いがありましたら,是非ご連絡ください.
昨年の10月に成功したクラウドファンディングですが、
その後、東京大学での手続きも無事に進み、研究費として使用できる運びとなりました。
しかしながら本研究は欧州への渡航が不可欠ということと、
昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を考え、
研究の開始は控えることとしました。
先週までチャレンジしていたクラウドファンディングですが、
無事に成功いたしました。
わからなことだらけで始まったチャレンジで、
途中、巨額の投資いたずらなどもあったりしましたが、
最後の最後、ギリギリで何とか成功までこぎつけました。
ご支援・ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。
現在はクレジットの引き落としの確認している段階で、
これが終われば、本当に成功という事になります。
今からヨーロッパの博物館の、
まだ見ぬキヌガサモヅルの新種を目にするのが楽しみです。
本当にありがとうございました。
また研究の進捗などは各メディアを通じてお知らせいたします。
クラウドファンディングに挑戦しています。
以前クラウドファンディングに挑戦したacademistと、米国のexperimentのコラボ企画で、
今度は世界から支援を募り、海外からキヌガサモヅルの新種を発見したいと考えています。
2014年にご支援を得た研究で、国内でテヅルモヅルの仲間のキヌガサモヅルと思われていたものの中から、新種を発見しました。
ここから、ヨーロッパの博物館に所蔵された世界中の深海から集められたキヌガサモヅルの標本には、さらに多くの新種が含まれていることが予想されます。
そこで、今回は世界のみなさんから新たにご支援を得て、ヨーロッパの博物館を実際に訪問し、標本を調査し、
そのDNA解析を行う事で、さらなるキヌガサモヅルの新種を発見したいと思っています。
皆様にいただいたご支援を、ヨーロッパ博物館への旅費、
並びに、実験用の試薬代に充てたいと思い、今回のプロジェクトを立ち上げました。
20ドル以上のご支援をいただいた方には感謝状を、
200ドル以上のご支援をいただいた方は、お名前を論文の謝辞にお載せする予定です。
以下のページの、”Back this project”より、1ドルからご支援いただけます。
皆さまのご支援をお待ちしております。
2/1に講演をします。以下詳細です。
—————————————————–
よさこい生態学セミナー
【日 時】2019年2月1日(金)16時30分~18時00分
【参加費】無料
【会 場】高知大学物部キャンパス 附属暖地フィールドサイエンス教育研究センター講堂
http://www.kochi-u.ac.jp/outline/campus_map_monobe.html
「クモヒトデを研究する
~フィールドワークに基づくアプローチ」
—————————————————–
参加無料のようです。要旨など、詳しくは以下のHPをご参照ください。
http://yosakoiseminar.blogspot.com/
実家にとても近い場所で凱旋?講演です。
お声をかけてくださった高知大学の鈴木紀之先生、
ありがとうございます。
頑張ります!
※この記事は基本的に「野田泰一・西川輝昭(編集:2005)国際動物命名規約第4版(日本語版)」を参照しています。また、間違いなどございましたら是非ご連絡ください.
種名の表記にはいろいろなパターンが存在する.
⇒Xus (Xus) (aus) aus (aus) aus (6語)もあり得る!
Mus rattus (ネズミ―ネズミ)
Asterochema amamiense ⇒ Squamophis amamiensis
Calyptogena okutanii, Basilissa soyoae
Zosterops japonicus, Nipponia nippon
Ophiura döderleini ⇒ Ophiura doderleini
Vanderbilt ⇒ vanderbilti, von Letkemann ⇒ letkemanni
Meringa hinaka
Polygonia c-album (チョウ:シータテハ)
※この記事は基本的に「野田泰一・西川輝昭(編集:2005)国際動物命名規約第4版(日本語版)」を参照しています。また、間違いなどございましたら是非ご連絡ください.その他の引用文献はページ末に付してあります.
はじめに
性の一致
種小名に形容詞を用いる場合,その性は属名の性に合わせなくてはならない.例えば属名が女性名詞であれば,種小名も女性にしなくてはならない.したがって,新たな学名をつくる際や,ある種が属を移る際には,その種小名が形容詞である場合,属名の性との一致が必要となる.これは,辞書の引き方さえわかっていれば,簡単に判定することができる.
辞書を引き,単語の性,語幹,語尾,語尾変化を判定する
名詞の場合
見出し語(主格・単数),語尾変化(属格単数),性.が載せられている.このうち,語尾変化と辞書巻末の変化表,あるいは「種を記載する」の表8.1 を照らし合わせれば,語幹を決定できる.
例)abruptum, -i n. 深淵:(研究社 羅和辞典)
→名詞の語尾変化表から,この単語は中性名詞の第2 変化であり,その語幹がabrupt であることがわかる.
形容詞の場合
見出し語(主格・単数),語尾変化(修飾する性に伴う変化).が載せられている.
例) admirabilis, -e adj. 深海の:(研究社 羅和辞典)
→形容詞の語尾変化表から,この単語は主格単数形が男性と女性で同じく,中性では別の第3 変化であり,その語幹がadmirabil であることがわかる.
こうして語幹を判定することができれば,属名,種小名の意味を読み解くことはもちろん,種名作成も自由自在である.
様々な種小名の作り方
種小名の単語の構成には,様々なパターンがある.
参考
辞書に掲載されている略語:
adj. 形容詞(adjective);adv. 副詞(adverbe);gr. ギリシア語起源の(Greek);num. 数詞(numbers);pl. 複数(plural);praef. 接頭語(prefix);praep. 前置詞(preposition);s. 名詞(substantivum);f. 女性(feminine);m. 男性(masculinum);n. 中性(neuter);suff. 接尾辞(suffix);v. 動詞(verbum)
引用
ジュディス・E・ウィンストン/著,馬渡峻輔・柁原宏/訳,2008.種を記載する,第8 章 種を命名する:語源学:pp. 179-209.
平嶋義宏/著,2002.生物学名概論
小野展嗣/編,2009.動物学ラテン語辞典
9/22に講演をします.以下詳細です.
—————————————————–
公益財団法人水産無脊椎研究所
財団設立30周年記念シンポジウム
「サンゴとサンゴ礁の生き物たち」
【日 時】2018年9月22日(土)13時30分~16時30分
【参加費】無料
【定 員】300名(定員に達した時点で締め切ります)
【会 場】東京大学農学部弥生講堂 一条ホール
東京都文京区弥生1-1-1 東京大学農学部内
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/yayoi/map.html
【講演者】
基調講演
「サンゴの常識・非常識」
山城 秀之(琉球大学 瀬底研究施設)
講演
「サンゴ礁性魚類とウミクワガタ類の相互関係」
太田 悠造(鳥取県立山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館)
「サンゴ礁とその周辺に生息するクモヒトデ類」
岡西 政典(東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所)
「サンゴ礁域の隠れ上手な魚類たち」
片山 英里(公益財団法人水産無脊椎動物研究所)
「奄美のサンゴ群集とその周辺で見られる多様な生き物たち」
藤井 琢磨(鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室)
—————————————————–
事前申し込み制(高校生以上)です.参加方法は以下のHPをご参照ください.
http://www.rimi.or.jp/event/symposium30th/
身に余る大役を仰せつかってしまいましたが,
クモヒトデを宣伝するチャンスと思って頑張ります.
論文が出版されました.
沖縄県の海底洞窟から見つかったクモヒトデの新種を記載したという論文です.
残念ながら(?)海底洞窟だけではなく,付近の海底環境からも見つかっているので,
海底洞窟環境の固有種というわけではありませんが,
沖縄からもまだまだ新種が見つかる事に驚きました.
棍棒状の触手鱗を持つ事にちなみ,Ophioconis claviculataと名付けました.
Okanishi, M*, Fujita, Y. (2018b) “A new species of Ophioconis (Echinodermata: Ophiuroidea) from Ryukyu Islands, southwestern Japan”. Proceedings of the Biological Society of Washington. 131(1): 163—174.
Linkはコチラ
ちなみに,今回論文を掲載してもらったPBSWは,
伝統のある分類系の雑誌で, 憧れがあったので,素直にうれしいです.
2018年5月27日~6月1日まで名古屋で開催された
第16回国際棘皮動物学会議の後,三崎でエクスカーションが開催されました.
世界の棘皮研究者が,三崎に集いました
美しい夕日がお出迎え.ん,誰かが泳いでいる?
実験所下の荒井浜での採集.
調査船に乗って深海生物採集.
採れた生物が,エキスパートによって解析されていきます.
手際よくウニを観察するドイツの研究者.
巨大なウニに驚くウニ研究者
最後は技術職員のKさんと一緒にパシャリ.
三崎の技術職員は採集人と呼ばれていますが,
皆,その採集スキルの高さと生物の知識に舌を巻いていたようです.
三崎のお好み焼き屋で打ち上げ.
皆さん,お好み焼きともんじゃ焼きを堪能されたようでした.
最後に,参加者の一人のロシア人から,チョコをもらいました.
かなりがっつり塩が入っている変わった味でしたが,
まさに塩スイーツで,なかなか美味でした
今回は参加者だけでなく,
我々にとっても実りあるエクスカーションでした.
我々が普通だと思っていた種が,実は別種の可能性があったり,
新種だよこれ,と言われたり...
それから,限られた時間で最大限にデータを持って帰ろうとする,
海外研究者の姿勢にも感銘を受けました.
次の国際会議はカナリア諸島です.
ダキクモヒトデ
Ophiodaphne formata (Koehler, 1905)
写真:@相模湾
撮影:幸塚久典
顕著な性的二型を示し,
雌の盤の口側に小さな押忍がしがみつくことが多い.
スカシカシパンなどの不正形ウニ類の体の上で生活する例が多い.
Ophiura calyptoplepis H. L. Clark, 1911
ギョリンクシノハクモヒトデ*
(新称:「覆う」という意味の接頭語”calypto”と「鱗」という意味の”lepis“にちなんだ)
写真:@相模湾
撮影:幸塚久典
論文が出版されました.
腕の先っちょだけが分岐する,サキワレテヅルモヅル属(Astroclon)という珍しい属の分子系統解析を行ったところ,同科の他のいかなるグループとも遠縁であることが分かりました.また,主要な近縁種の形態観察から,これまでに注目されてこなかった形態によっても他の属と区別できるため,本属は独立した亜科とする事が妥当,と結論し,新亜科Astrocloninaeを記載しました.
Okanishi, M*, Fujita, T. (2018)
“Description of a New Subfamily, Astrocloninae (Ophiuroidea: Euryalida: Gorgonocephalidae), Based on Molecular Phylogeny and Morphological Observations”.
Zoological Science. 35(2): 179—187.
本研究で扱ったサキワレテヅルモヅルは,以前マイナビニュースで取り上げてもらった「分類学者が選ぶ! 好きなテヅルモヅ ルベスト3」の2位にランクインさせてもらったグループです.変わった腕の分岐パターンだけでなく,体が非常に頑健な骨片に囲まれている事もポイントです.
https://news.mynavi.jp/article/scientist_best3-3/
さらに,サキワレテヅルモヅル属の中の奇種中の奇種(といっても2種しかいない),イボサキワレテヅルモヅル(Astroclon suensoni)が,Zoological Scienceの表紙に選ばれました!好きなモヅルを論文にできて,しかも表紙に載せてあげることができてうれしいです.博士からの研究の続きではありますが,これでツルクモヒトデ目の系統に関する研究は一旦区切りになるかもしれません.今後は,テヅルモヅルのもっとディープな部分を掘り下げていきたいと思っています.
今後も,益々研究に励んで参ります.
イボサキワレテヅルモヅル(2014/1撮影
@串本海中公園)
論文が出版されました.
日本の深海に生息するキヌガサモヅル(Asteronyx loveni)のDNA解析を行い,その中に新種を発見したという内容です.本種は世界的な分布域を持つ種と言われていますが,今回の結果から,実際に複数種が含まれている可能性が示唆されました.今後は,世界中のキヌガサモヅルの標本を解析することで,本種の正確な分布域を把握したいと思っています.以下,書誌情報です.
Okanishi, M*, Sentoku, A, Martynov, A, Fujita, T. (2018)
“A new cryptic species of Asteronyx Müller and Troschel, 1842 (Echinodermata: Ophiuroidea), based on molecular phylogeny and morphology, from off Pacific Coast of Japan”.
Zoologischer Anzeiger. 274: 14—33.
本研究は,クラウドファンディングサイト”academist”を通じて得た資金で行われました.academistにチャレンジしてから丸四年が経ちましたが,やっと皆様に報いることができました.一部の方は論文の謝辞に加えましたが,暖かい支援の言葉を頂いた皆様に,心より感謝申し上げます.ちなみに,掲載された雑誌Zoologischer Anzeigerは,昔から憧れのある雑誌だったので,論文を載せることができて,とてもうれしいです.
今後も,益々研究に励んで参りたいと思います.
新種の発見
ー見つけ、名づけ、系統づける動物分類学ー
中公新書 2589
深海生物テヅルモヅルの謎を追え!
系統分類から進化を探る
東海大学出版会
フィールドの生物学シリーズ 第20巻
これらのリンク先のページには系統解析に関する記事が,上から新しい順に並べられています.古い順にみる場合は,ページの一番下からご覧ください.
・2020/10/28 論文が出版されました!
Okanishi, M.*, Fujii, T. (2020)
“A new record of brittle star Ophiopsila cf. polyacantha (Echinodermata: Ophiuroidea) from Southwestern Japan, with notes on its bioluminescence”.
Species Diversity. 25(2): 283—294.
・論文が出版されました!
Okanishi, M.*, Kohtsuka, H., Fujita, T. (2020)
“A taxonomic review of the genus Astrocladus (Echinodermata, Ophiuroidea, Euryalida, Gorgonocephalidae) from Japanese coastal waters”.
PeerJ. 8: e9636 (42 pp.)
・論文が出版されました!
Oikawa, S*. Matsui, Y., Oguro, M., Okanishi, M., Tanabe, R., Tanaka, T., Togashi, A. Itagaki, T. (2020)
“Species-specific nitrogen resorption proficiency in legumes and nonlegumes”.
Journal of Plant Research. 133(5): 639—648.
・論文が出版されました!
Okanishi, M.*, Mah, C., L. (2020)
“Overlooked biodiversity from museum collections: Four new species and one new genus of Ophiuroidea (Echinodermata) from Antarctica and adjacent regions with notes on multi-armed ophiuroids”.
Marine Biodiversity. 50: 64 (26 pp. )
・論文が出版されました!
Okanishi, M., Kato, M., Watanabe, H., Chong, C. and Fujita, T. (2020)
“Large populations of two new species of Ophiambix (Echinodermata, Ophiuroidea) discovered on Japanese hot vents and cold seeps”.
Raffles Bulletin of Zoology. 68: 196—213.
・論文が出版されました!
木村妙子他…(著者24人中9番目) (2019)
「紀伊水道南方海域および熊野灘の深海底生動物相」.
三重大学大学院生物資源研究科紀要. 45: 11—50.
・論文が出版されました!
木村妙子他…(著者25人中10番目) (2019)
「紀伊水道南方海域および熊野灘の深海底生動物相(第2報)」.
平成30年度三重大学フィールド研究・技術年報. 17: 1—29.
・論文が出版されました!
Hayashi, R. & Okanishi, M. (2019)
“The widely occurring brittlestar Ophiactis savignyi (Amphilepidida: Ophiactidae) as an epibiont on loggerhead sea turtle, Caretta caretta”.
Zootaxa. 4695: 497—500.
・論文が出版されました!
Okanishi, M., Ishida, Y. & Mistui, S. (2019)
“Fossil gorgonocephalid basket stars (Echinodermata: Ophiuroidea: Euryalida) from the Middle Pleistocene of Japan; the first record from the Indo Pacific region”.
Paleontological Research. 23: 179—185.
・論文が出版されました!
Okanishi, M., Oba, Y. & Fujita, Y. (2019)
“Brittle stars from a submarine cave of Christmas Island, northwestern Australia, with description of a new species <i>Ophiopsila xmasilluminans</i> (Echinodermata: Ophiuroidea) and notes on its behavior”.
Raffles Bulletin of Zoology. 67: 421—439.
・2019/3/27: 論文が出版されました!
Okanishi, M & Fujita, T (2018) “A comprehensive taxonomic list of brittle stars (Echinodermata: Ophiuroidea) from submarine caves of the Ryukyu Islands, southwestern Japan, with a description of a rare species, Dougaloplus echinatus (Amphiuridae)”. Zootaxa. 4571(1): 73—98.
・2018/6/21: 論文が出版されました!
Okanishi, M & Fujita, T (2018) “A new species of Ophioconis (Echinodermata: Ophiuroidea) from a submarine cave at Shimoji Island, Miyako Island Group, southwestern Japan”. Proceedings of the Biological Society of Washington. 131: 163—174.
・2018/4/6: 論文が出版されました!
Okanishi, M & Fujita, T (2018) “Description of a New Subfamily, Astrocloninae (Ophiuroidea: Euryalida: Gorgonocephalidae), Based on Molecular Phylogeny and Morphological Observations”. Zoological Science. 35(2): 179—187.
・2018/4/5: 論文が出版されました!
Okanishi, M, et al. (2018) “A new cryptic species of Asteronyx Müller and Troschel, 1842 (Echinodermata: Ophiuroidea), based on molecular phylogeny and morphology, from off Pacific Coast of Japan”. Zoologischer Anzeiger. 274: 14—33.
・2018/3/9: 論文が出版されました!
Okanishi M, Fujita, T. (2018) “A taxonomic review of the genus Astrodendrum (Echinodermata, Ophiuroidea, Euryalida, Gorgonocephalidae) with description of a new species from Japan”. Zootaxa. 4392(2): 289-310.
・2018/3/8: 論文が出版されました!
Baker, AN, Okanishi M, Pawson, DL. (2018) “Euryalid brittle stars from the International Indian Ocean Expedition 1963–64
(Echinodermata: Ophiuroidea: Euryalida)”. Zootaxa. 4392(1): 1-27.
・2018/1/31: 論文が出版されました!
Okanishi M, Fujita, Y. (2018) “First finding of anchialine and submarine cave dwelling brittle stars from the Pacific Ocean, with descriptions of new species of Ophiolepis and Ophiozonella (Echinodermata: Ophiuroidea: Amphilepidida)”. Zootaxa. 4377: 1-20.
・2017/12/23: リバネス 「サイエンスキャッスル関西大会」にて講演を行ってきました!
・2017/11/20-22: 第14回JAMBIO 沿岸生物合同調査@千葉県館山に参加してきました!
・2017/11/4: 平成29年度自然史学会連合公開講座「海の今昔を深~~く探る.」にて講演を行ってきました!
・2017/9/21: 日本動物学会 第88回富山大会@富山県民会館にて口頭発表を行ってきました!
・2017/6/4: 日本動物分類学会 第53回大会@海洋研究開発機構にて口頭発表を行ってきました!
・2017/3/28: 論文が出版されました!
Okanishi M, Fujita T, Maekawa Y, and Sasaki, T. (2017) “Non-destructive morphological observations of the fleshy brittle star, Asteronyx loveni using micro-computed tomography (Echinodermata, Ophiuroidea, Euryalida)”. Zookeys. 663: 1-19.
・2017/2/7: 論文が出版されました!
Okanishi M.(2017)
“A taxonomic review of the genus Astrohelix Döderlein, 1930 including the
synonymy of the subgenus Asteroporpa (Astromoana) Baker, 1980 to Astrohelix”
Zootaxa. 4227 (4): 543-553.
・2016/12/5: 論文が出版されました!
Okanishi M., Sentoku, A, Fujimoto, S, Jimi, N, Nakayama, R, Yamana, Y, Yamauchi, H, Tanaka, H, Kato, T, Kashio, S, Uyeno, D, Yamamoto, K, Miyazaki, K and Asakura, A. (2016)
“Marine benthic community in Shirahama, southwestern Kii Peninsula, central Japan”
Publications of the Seto Marine Biological Laboratory. 44: 7-52.
・2016/12/1: 論文(著書)が出版されました!
Okanishi M. (2016)
“Ophiuroidea (Echinodermata): Systematics and Japanese Fauna”
In: Masaharu Motokawa and Hiroshi Kajihara (eds.) Species Diversity of Animals in Japan.
Springer Japan, Tokyo, Japan, pp. 657—678.
・2016/11/18: 日本動物分類学会 第87回沖縄大会と,第22回国際動物学会議の合同大会にてシンポジウムを企画し,講演・ポスター発表を行ってきました!
・2016/6/12: 日本動物分類学会 第52回大会@札幌にて口頭発表を行ってきました!
・2016/5/18: 読売新聞に記事が掲載されました!
・2016/1/29: マイナビニュースに記事が掲載されました!
・2015/12/5: 第12回棘皮動物研究集会が開催されました!
・2015/12/1: マイナビニュースに記事が掲載されました!
・2015/10/30-11/6: タイ・プーケットで調査を行ってきました!
・2015/10/1茨城大学理学部生物科学コースに所属が移りました!
・2015/9/17-19:日本動物学会 第86回 新潟大会にて招待講演と口頭発表を行ってきました!
・2015/6/13-15: 日本動物分類学会 第51回大会@広島にて口頭発表を行ってきました!
・2015/6/6: 化石研究会 第33回総会・学術大会のミニシンポジウム「深海環境と生物」にて招待講演を行ってきました!
・2014/12/7: サイエンスカフェを開催してきました!
・2014/12/6: 第11回棘皮動物研究集会に参加してきました!
・2014/11/20-25: 沖縄で調査を行ってきました!
・2014/11/02-08: タイ・プーケットで調査を行ってきました!
・2014/10/11: Smips, 研究現場の知財分科会にて招待講演を行ってきました!
・2014/9/21: 論文が出版されました!
Okanishi M., Moritaki T. and Fujita T. (2014)
“Redescription of an euryalid bittle star, Astroceras coniunctum (Echinodermata: Ophiuroidea: Euryalidae).”
Bulletin of the National Museum of Nature and Science Series A (Zoology). 40 (3): 133-139.
浴衣(ゆかた)地 数量限定カラー 源氏物語 《綿【送料無料】麻》 菊立涌 桃染色×深紅色 反物にて口頭発表を行ってきました!
・2014/8/31: 鳥取県立博物館特別展示「胸キュン☆サンゴ展~わたしを深海(うみ)につれてって~」の特別シンポジウムにて招待講演を行ってきました!
・2014/7/20-23: 2014 European Echinoderms Colloqium(欧州棘皮動物研究会議)にて口頭発表を行ってきました!
・2014/6/28: 日本古生物学会2014年年会・総会にて口頭発表を行ってきました!
・2014/6/13: 日本動物分類学会第50回記念講演会を企画いたしました.たくさんの方にお越しいただきました.ありがとうございました!
・2014/5/29: 研究費獲得のためのクラウドファンディング”academist”でのチャレンジが終了しました!最終獲得金額は,目標金額40万円を達大きく上回る63.45万円でした!
皆さん、本当に応援ありがとうございました。
・2014/4/22-25: WESTPAC 9th International Scientific Symposiumで口頭発表を行ってきました!
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岡西政典 OKANISHI Masanori
東京大学大学院 理学系研究科
附属臨海実験所
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